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ずっとずっと前のこと。
とあるまちのちいさなアパートで一人暮らしをしていたころ。
いまでもあたしは未熟だけれど、いまよりもっともっともっともっと、、
全てにおいて未熟なそのころ、とてもとても好きになった人がいた。
おつきあいをするには至らず、次第に想いは薄れた。薄れたというか、抑えた。
時が経ち、そしてあたしたちは、ただ仲良しになった。
仲良しになれたのは嬉しかった。ともだちの方が確かなこともあると解っていたから。
ある日のこと。うちに遊びにきたそのひとは、煙草を買いにひとりで外に出た。
真っ昼間で、いい天気だった気がするな。
ひとりでごろりと床に転がって、見上げた窓の曇りガラスがとても明るかった。
暫くして戻って来たその手には小さなビニール袋があり、なかには煙草と、紅く熟れたプラムと、中華街のものだという小さな月餅が入っていた。
なんだか面食らって、なにこれ。と笑いながら言うと、
美味そうだったから。とその人は笑ってこたえた。
。 。 。
味は全然憶えてません。
でもなんだか、あの日の甘ったるいプラムの香りが遠い遠い記憶の彼方に残っていた。
数日前に宴をしたとき、親友のmoが、お酒と桃を手に現れた。
一昨日、食べきれなかったその桃が更に熟れて、台所で甘ったるい香りを発していた。
それでふと思い出した。遠い遠い記憶の片隅の、あの日の紅いプラムと月餅のことを。
あたしとその人はいまも仲良しで、ごくたまに会ってはお酒を飲みつつなにやら話す。
お前歳とったね〜〜〜、といつも言われながら。。はいはい。
きっと憶えていないんだろな〜、プラムと月餅のことなんて。
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柚木 さとみ(ゆぎ さとみ)
東京うまれ。5人姉妹の5女。
食べること、呑むこと、おもてなしが好き。だれかと一緒のごはんは嬉しいししあわせだし美味しい。このブログでは、日々のごはんや宴のレシピ、心に響いた出来事や想いなど、その時々で綴っています。
「からだがよろこぶ!菌活レシピ」幻冬舎ルネッサンスより2013年8月7日出版いたしました。
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